しましまdiary

キジトラ猫ちびをとわたしのふたりぼっちの日々※2023年11月ちびをは亡くなりました

コワイ話し

うめちゃんが

部屋の隅をじーっと見つめていた。

 

しばらくのあいだ、

微動だにせず一点を見つめる。

 

コワイコワイ。

 

コワイのはユーレイ、、、

なんかではない。

わたしゃ霊の存在とか信じてないもんで。

だからこの場合コワイのは、

足のいっぱいある、

噛まれたらすごく痛いらしいアイツ、とか

黒光りしてるグロテスクなアイツ、とか。

 

猫の聴力は人間や犬をも遥かに凌ぎ、

虫の微かな羽音や足音を捉える。

だから猫が見つめる先には

たいがいなんかいる。

 

でも今日はうめちゃんが見てたところを探したけど、

なんもいなかった。

逃げられたか。

 

幸いこの家ではまだ

ムカデ(言っちゃった)は見てない。

前に住んでた家は

農家の方の持ってる古い一軒屋を

格安で借りていたんだけども、

湿気がすごくて

しょっちゅうムカデが出た。

 

そしてそれに真っ先に気づくのは

だいたいこのお嬢さん

 

好奇心のカタマリで

 

何をしでかすか

ハラハラドキドキだった。

 

とにかくひまちんの目に入る前に

わたしが処理しなくては!

ムカデは怖かったが

ひまちんが噛まれたりしたら

もっとコワイ。

そう思ってムカデと闘う日々だった。

 

できればうめちゃんには

ムカデを見つけても

ちょっかい出さんといて欲しいもんだ。